海底ケーブルでつなぐ
未来と絆。

明治39年、現在も本社を置くこの淡路島で、関仲之助が海運貨物廻漕店、潜水業の「関海運」を創業。以来、「関海事工業所」と商号を変え、送電用など国内の海底ケーブル工事を主力とする日本で唯一の会社として実績を積み重ねる現在まで、私たちは、創業者の進取の気質を受け継ぎ、新たな時代、大海に挑む“覚悟”を持って、日々、業務と向き合って きました。

1944（昭和19）年、明石海峡を横断する画期的な海底ケーブル工事に初参画。敷設技術をはじめとする特殊技能が評価され、戦後、活躍の領域を広げます。昭和30年代半ばからは「明石海峡本州四国連絡橋架設」など海洋工事の大型化に備え、船舶、搭載機器などの思い切った近代化、大型化を推進。そして、1967（昭和42）年、満を持して海底ケーブル事業に本格参入。業界に先駆け、自航できる敷設専用船「第18関丸」を竣工、進水させました。

社会から信頼され、必要とされる企業であり続けるために。お客様から、離島で暮らす人たちから「ありがとう」という、心からのお言葉を頂戴するために。私が肝に銘じているのは一歩踏み出す覚悟です。2021（令和3）年には、秋田港、能代港における日本初の商用大型洋上風力発電プロジェクトに参戦し、33基すべての風車から陸上に送電する海底ケーブル敷設・埋設工事を無事故・無災害で完工。「失敗が許されない！」という重圧と闘いながら、難事業完遂の一翼を担わせていただきました。さらに、2023（令和5）年、洋上風力発電建設の技術確立、低コスト化に向けた施工技術実証が、国立研究開発法人の事業に採択されたというニュースもあります。

この度、関海事工業所は、経営理念を「海底ケーブルでつなぐ未来と絆。」と定めました。なくてはならない生活インフラ。命をつなぐライフライン。海底ケーブル工事を通じて、笑顔を、夢を、希望をつなぐ。人と人の絆をつなぐ。これからも従業員一人ひとりが熱い想い、誇り、使命感を胸に、【安全確認総無事】の合言葉とともに、多くの人の“幸せ”を日本の未来につなぐために、創造、挑戦を続けます。